背景・課題
2023年7月、出版社様より「自社の書籍データとAIを用いて専門的な文章の生成ができないか」とのご相談をいただきました。そこでアシアルでは、2023年3月にリリースされたばかりであった GPT-4 を採用したRAGシステムを提案させていただきました。
本案件では、ご提供いただいた書籍データがAIを通して流出しないよう万全のセキュリティを確保する必要がありました。そこで、当時広く使われていたもののセキュリティ面で懸念のあった OpenAI API の代わりに、Microsoft 社が提供する Azure OpenAI Service を通して GPT-4 の利用を行いました。
プロジェクトの歩み
Step1. PoC の開始、機能とスケジュールの検討
出版社様より書籍データを受領し、まず書籍データをどのように AI で利用できるかや、スコープ、必要な機能、スケジュールなどの検討を行いました。
Step2. PoC 範囲の摺り合わせ
検討内容を元に出版社様と PoC 範囲の摺り合わせを行い、必要な機能の実装を開始しました。
Step3. バージョン1のリリース
開発したRAGシステムのバージョン1をリリースしました。PoC 開始から2ヶ月程度でのリリースとなりました。
並行して出版社様および関係者様によるトライアル(試用)の準備を開始しました。
Step4. トライアル(試用)とフィードバック収集の実施
RAGシステムを実際にご試用いただいて使用感や生成内容の正確性に関するフィードバックを頂き、RAGシステムの改修と課題の炙り出しを継続的に行いました。
Step5. 最終結果報告
4ヶ月間の PoC で得られた技術検証内容や実運用上の課題点を資料としてまとめ、PoC としての最終報告を実施しました。
テクノロジー
プラットフォーム: Web (PC)
開発言語: JavaScript
フレームワーク: React, Next.js
クラウドサービス: Azure Web Apps, Azure OpenAI Service
使用AIモデル: GPT-4
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