インタビュー
松下様 開発ご担当(写真中央)
山下様 開発ご担当(写真右)
小林様 開発ご担当(写真左)
松嶋様 広報・マーケティングご担当
ご依頼のきっかけ
アシアルへは、Monacaを利用したモバイルアプリ開発および開発支援の依頼としてお声掛けいただきましたが、Monacaを知ったきっかけは何でしたか?
- 山下様
- ずっと以前、ハイブリッドアプリを自分で開発しようとしたことがあったんですが、Android/iOSそれぞれのプラットフォームで開発・ビルド環境を整えるのが大変な記憶がありました。
その後しばらくしてMonacaというサービスが出てきたことを知り、「便利なサービスができたなあ」と思いながらも、実業務ではモバイル開発を行う機会はありませんでした。
今回、BIZUTTO経費でモバイルアプリも提供することになって開発方針を検討したところ、学習コストや工数が抑えられるし、PC版とも連携しやすいということで、ハイブリッドアプリでいくことに。それで、ついにMonacaを使ってみるときが来たかと。
満を持しての、Monaca利用だったのですね!
- 山下様
- 情報収集で展示会に行ったときにも、アシアルさんのブースでお話をうかがって、Monacaのサービスだけでなく技術支援もされていると聞きまして。最中(※)ももらいましたので、お菓子でかなり好感度が上がりました(笑)
※最中:Monacaのサービス名にかけて、展示会でノベルティとして最中を配布していました。
プロジェクトに至る背景
BIZUTTO経費は、御社にとって新しいチャレンジでもあったとお聞きしています。BIZUTTOまでに提供されていたソリューションや、お持ちだった課題についてお伺いできますか?
- 松下様
- 私たちの組織では、クライアントに要望されたシステムの導入、開発、保守を行ってきました。たとえば、ECOAS(エコーズ)という経費精算のパッケージを、場合によってはお客様の業務要件に合わせてカスタマイズして納品します。
普通のウォーターフォール(※)の開発になるのですが、そうすると、要件をうかがってから納品するまでに長いと半年程度かかってしまうのですよね。検収の段階で業務要件に合わない点が見つかったり、ヒアリングでは出なかった運用が判明するというようなことも、ままありました。※ウォータフォールモデル:開発手法の一つ。要件定義、設計、開発、テストなど工程ごとに開発を進めていく。
また、一つひとつの案件をウォーターフォールで対応していると、どうしても受注状況によって、必要な人手に波ができてしまいます。波の高いところに合わせて開発者を確保するのは難しいという課題もありました。
そこで、サービスを継続的に提供するサブスクリプション型のプロダクトも開発しようと。それがBIZUTTOです。これまでに多くの経験を積んできた経費精算システムから着手することになりました。
プロジェクトの推移
そのようにして、BIZUTTO経費のプロジェクトが始まったのですね。本プロジェクトでアシアルは、モバイル版アプリの初期開発と、その後ALSI様側で追加開発される際の技術支援を行いました。
- 松下様
- 開発に入る前に、モバイルアプリに限らずBIZUTTO全体のデータモデル(どんなデータがあり、どのように使うか)を確認してからデザインに着手してもらえたので、共通認識を作ることができました。
システムの構成や用語などをすり合わせた状態で、デザイン・UIを形にしていってもらえたのがよかったです。
アシアルとのプロジェクトで、これまでの開発と異なっていた部分はありますか?
- 小林様
- これまでの開発では、弊社に協力会社のエンジニアに来てもらい、クローズドなネットワーク内で開発・検証を行っていました。
今回はコロナ禍の影響もあり、出向いていただくわけにいかなかったので、アシアルさんの開発環境からもアクセスできるクラウド環境を作る必要がありました。
そういったノウハウはこれまで自社にありませんでしたが、今回の機会で挑戦できました。新型コロナに関わらず、今後も同じようにやっていけそうです。
追加開発フェーズでは、御社で開発を担当されました。弊社の引継ぎ・サポート内容はいかがでしたか?
- 山下様
- 追加開発を進める際、要件の中で技術的に課題になる部分について実現性についてのアドバイスやサンプルコードの提供をしていただいたおかげで、無事スケジュール通りに開発を終わらせることができました。
- 小林様
- ローンチした後のBIZUTTO経費の保守に関わらず、新しいアプリ開発するときの環境構築や開発の作法などをWordファイルでまとめたドキュメントをいただけたのはありがたかったです。
BIZUTTO経費に限らず、アプリ開発に活用できる知見が得られました。
リリース後の反響、今後の展望
BIZUTTO経費のリリース、その後の運用で、社内外からどのような反応がありましたか?
- 松嶋様
- 社内でBIZUTTO経費の説明会を実施した際、PC用画面をスマホで見るのではなくて、モバイル専門のアプリがあることに営業担当が安心していました。使いやすいし、お客様にもすすめやすいと。
モバイル以外でも、余計なスクロールがないとか、画面のレスポンスが速いとか、そういう使い勝手の部分で評判がいいんです。伝えづらいところではあるので、どうやってプロモーションしようかなと悩んでいます(笑)
最後に、BIZUTTOシリーズ、御社のソリューションについて、今後の展望をお聞かせください。
- 松下様
- テレワークの時代ですし、ビジネスで必要とされるものが変わってきています。BIZUTTO経費の電子帳簿保存法対応はもちろん、BIZUTTOシリーズとしてもモバイルの利点を活かしたソリューションを提供していきたいと考えています。
- 山下様
- 今回の開発で、ハイブリッドアプリ開発の知見を得られました。ほかのプロジェクトでもモバイルを活用したソリューションをお客様に提案できるようになっていきたいと思います。
新しい武器でソリューションの領域を拡大
大規模な業務支援ソリューション、システム構築を得意としてきたALSI様。社内には業務フロー・処理フローへの深い理解と対応ノウハウが蓄積されています。モバイルという、身軽さ・手軽さが特長の新しい武器を手にして、ノウハウを活用できる範囲を拡大されていくのだろうなと感じました。
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