二コラは、大学でコンピューターテクノロジーとエンジニアリングを学び、欧州の理工系専攻学生を対象にしたインターンシッププログラムであるヴルカヌス・イン・ジャパンを利用して、大学4年生の時にアシアルへやってきました。
会社が挑戦を後押ししてくれるから成長できる

インターンから入社まで

二コラは、ギリシャの北方に位置する、北マケドニア共和国出身。
マケドニアの写真をシェアしてもらいました。
アシアルを選んだ理由は、大学で学んでいたエンジニアリングが活かせそうである事、また、少人数の規模なので人と人との繋がりが密で、より協力して仕事を進められそうと感じたから、とのこと。
インターンシップの期間は8か月。その間、どんな仕事に取り組みましたか?
「まずは、研修として、アシアルが開発しているMonaca(※1)のホームページの改修・改善、新機能追加、それから、MonacaとOnsen UI(※2)を使ったサンプルアプリの作成などを行いました。
インターンを始めるときに、CEOの田中さんと話し合い、フロントエンド・バックエンドなど限定的なポジションではなく、全部触りたいという自分の希望を伝えました!」
※1:Monaca
アシアルが提供するハイブリッドアプリ開発プラットフォーム。Web技術で、スマホアプリ、PWA、デスクトップアプリを開発でき、世界中に30万人以上のユーザーがいます。
※2:Onsen UI
ハイブリッドアプリ用のオープンソースUIフレームワーク。
希望通り、ニコラは、初めからフルスタックエンジニアとして業務に携わることになります。しかし、大学で勉強した理念的な進め方とは違い、現場では様々なトラブルや問題が起こるもの。実践的な技術を身につける必要に迫られました。
「いきなり全部触りたい、フルスタックで挑戦したい、との思いで仕事が始まりましたが、勉強しなければならないことは当然とても多く、大変でした……。でもとっても楽しかった。
自分で調べながら、それでも分からないときには、メンターの渡辺さん(Monaca開発エンジニア/マネージャー)が指導してくれたり、一緒にインターンに参加していた研修生2人と相談したり、時にはCEOの田中さんに相談したり」
インターンシップ終了時には、達成感や、自分なりに会社に貢献できたかもしれないという思いがあったと言います。
「開発に参加したMonacaのダイレクト・インポート機能は、リリース後に社内のみんなが実際に使ってくれて、Monaca Educationチームも参考にしてくれたようです。反響があったことで、自分も少しは貢献できているかもと、とても嬉しかった」
インターンシップ終了後、アシアルにそのまま入社することを決め、一度マケドニアに帰国して、ビザを取得。再来日すると、すぐに正社員として働きはじめました。
「僕が入社した当初は、受託開発チームには外国籍のメンバーはまだ少なかったので、英語対応なども途上でした。でも、田中さんからは受託チームも国際的にしていきたい、という要望があり、僕としても新しいアプリをゼロから開発することが多い受託開発が面白そうだと感じ、このチームにジョインしました」
頼れる同僚とたゆまぬ向上心が成長の源
正社員としてのはじめてのプロジェクトでは、インターンシップ中に経験したことを活かせたと言います。
「大手精密機器メーカー様のアプリ開発プロジェクトでは、管理画面作成を担当しました。最初はPC用だけでしたが、その後、ハイブリッドアプリ用も担当することになり、フロントからバックエンド、データベース周りなど、幅広く携わることができました。
プロジェクトのメンバーもすごく素敵で、中川さん、江口さん、松田さん、それぞれの仕事の進め方があって、勉強になり、面白かった。
インターンシップのときから、フルスタックで関わり、様々な経験をしていたので、ある程度自信をもって取り組めたと感じています」

アシアル入社後、自分が一番成長したと思うのはどんな点ですか?
「大学でエンジニアリングを専攻していたので、プログラミングはできました。でも、アシアルに入ってみて、”自分のコードが他の人から見ても見やすいか?”、”未来につながる書き方になっているのか?”といった、今後の全体の動きを想定してプログラミングを行う視点が身に付きました。
たとえば、先ほどお話しした管理画面作成では、はじめはPC用だけの担当だったので、自分のコードだけを追いかければよかった。でもその後、ハイブリッドアプリ開発に携わるようになって、クライアントのコード、同僚である松田さんのコード、自分の管理画面のコードという3つのコードを見ていく必要が出てきました。
コードの書き方に統一感がないこともあり、分かりにくく、大変だと感じたので、そこから3つのコードを改善して統一感を持たせてわかりやすくすることにしました。松田さんのコードを見て、さすがだなと感じ、学んで参考にさせてもらいました」
壁にぶつかることはありませんでしたか?
「周りのメンバーが、すごく経験もあってスキルもある先輩達だったので、差を感じて、焦りました。でも、努力して追いつくしかない、落ち込んでいる場合ではないと。緊張感もかなりありましたが、ポジティブに貢献したいという気持ちが大きかったです。一日一日、できることが増えていくという達成感が、落ち込む気持ちを上回っていました」
「プロジェクトのメンバーが優しく指導してくれたのも大きいです。自分の気持ちに共感して、焦らないで時間をきちんとかけて進もう、という感じでプレッシャーがなくなるよう配慮してくれました。育っていく環境を整えてもらったと思います」
これから目指すもの
一つのプロジェクトが終わるたびに前よりも自信がつき、落ち着いて状況を把握しながら仕事を進める大切さに気付いたという二コラ。様々なプロジェクトに携わる中で、「新しいことを勉強するのが、とても大好きだ!」ということにも気付いたそうです。
インターンも含む5年間で、プロジェクトマネージャーの役割、インターン生のメンターの役割、開発リーダーまでも担うようになったニコラには、これからも、「まだまだ成長したい!」、「挑戦してみたい!」と思うことがたくさんあります。
「常に最新の技術を身につけていきたい、特にインフラの新しい方法を学んでみたいと思っています。また、社内ではAIなどに取り組んでいるメンバーもいるので、この方面にも興味があります。2020年にはハンガリーにもアシアルの拠点ができたので、海外企業からの受託開発など、日本だけでなく世界との仕事にも関わっていきたい。
これらすべてが面白そう! と感じています。」

研修中、フルスタックエンジニアとしてプロジェクトに参画
フルスタックエンジニア(アプリ・ハイブリッドアプリ、インフラ、API)
社内プロジェクト担当(3Dプリンター、社内系管理画面改修)
Vue Fes Japan ゲストスピーカーの通訳・案内
アニメーションを多用したアプリ開発のメインエンジニア
ハイブリッドアプリ開発のフロントエンド担当
PL、技術リーダー、フロントエンジニア(大手メディア様のUI/UXリニューアル)
カジュアル面談面接官(人事・採用)
PL、技術リーダー、フロントエンジニア(大手メディア様のUI/UXリニューアル)
ブリッジエンジニア、ハイブリッドアプリエンジニア(大手精密機器メーカー様)
外国籍メンバーの採用リーダー(人事・採用)
PL、ブリッジエンジニア、ハイブリッドアプリエンジニア(大手精密機器メーカー様
1日の過ごし方
フルスタックエンジニアとして活躍する二コラに、1日の過ごし方を聞いてみました。
Q1. 仕事を始めるのは何時頃ですか?
9時か10時ぐらいです。コアタイムの11〜15時以外は本当に制限がなくて、フレキシブルな働き方ができています。
Q2. 会議はどういう風に行いますか? また、どんなことを話しますか?
オンラインで実施します。(プロジェクトごとに)定例会議が設定されていて、開催時間が決まっています。クライアントが入る場合もあります。
話した方が良い、また画面共有して説明したほうがよいと思う場合には、臨機応変にオンラインで相談することもあります。
自分の意見をしっかり述べて、問題解決していく議論が多いと感じます。
Q3. これまでに関わったプロジェクトを教えてください。
これまで5年間で6つほどのプロジェクトに関わってきました。
長いプロジェクトだと1年半ぐらい、短いものは2ヶ月ぐらいのものも一つありました。
Q4. お昼休みはどのように過ごしていますか?
お昼休みには音楽を聴いています。
オフィスではヘッドフォンを使っていましたが、現在はフルリモートなので、部屋全体に音楽を流して、自分の好みにカスタマイズした雰囲気で過ごせています。
13時頃にランチと決めて、その時間になったら休憩を取るように心がけています。午前中に始めた仕事が解決せず考えなければならない場合は、14時まではそのまま続けて、それでも解決しなかったら、一旦やめてみると決めています。
休憩して、その後に再考するとピンとくることも多いので、こういう風に自分でコントロールしています。
Q5. 仕事を終えるのは何時頃ですか?
始業時間によりますが、18時か19時ぐらいには終わります。
残業はあまりなく、基本的に8時間で終業です。プロジェクトで何か問題が発生した場合などには残業する場合もあります。
Q6. 勉強(独学)などの時間はありますか?
プロジェクトには忙しさの山谷があるので、少し落ちついた時期には、調べようと思っていたことを勉強したり、プログラミングチャレンジ(コードチャレンジ)なども行っています。
Webにある面白そうな問題に挑戦してみたりもしています。
Q7. 休日はどのように過ごしていますか?
コロナ禍でなかなか外出できないですが、本来は友達と会って1週間の出来事を話したり、新しい店に行ったり、自然を見たりという過ごし方が多いです。
理想は、土曜日は外に出かけて、日曜日は家でゆっくりしながら、家族と電話、読書、勉強などですね。

日によって前後するが、このぐらいの時間に始業。フレキシブルに調整している。
部屋で音楽をかけてリラックスしつつ、ランチタイム。午前中の仕事が解決しなくても、14時には一旦やめて休憩すると決めている。
始業時間によるが、このぐらいの時間で終業。問題発生時などには業務を続けることもあるが、基本的に残業はなし。
プロジェクトが落ち着いているときには、気になる分野の勉強やプログラミングチャレンジ
外出できるときは、友達と会ったり、新店開拓、自然散策を楽しむ。土曜日に外出し、日曜日は家でゆっくり家族と電話、読書、勉強をするのが理想の過ごし方。