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7.15 背景イメージを使用する

単色の背景カラーではなく、任意のイメージ画像を背景に指定できます。指定できる形式は PNG、JPEG、あるいは GIF 形式で、インストール状況によって異なります。


GD に関する注意事項:GD 2.x を使う場合は、USE_TRUECOLOR オプションを true に設定する必要があります。これはデフォルトの動作です。この設定を行わないと、画像が黒一色で塗りつぶされてしまいます。


特定のイメージを背景に使用する場合は、Graph::SetBackgroundImage() メソッドを使用します。引数では、ファイル名とグラフへの配置方法、画像の形式 (JPG、PNG、GIF 形式の場合) を指定します。画像の形式が auto として指定された場合、ファイルの拡張子から適切な画像形式が判断されます。

当然、ファイル名は明白ですが、2 つ目の引数はそうでない場合があります。2 番目の引数は、ファイルにあるイメージをグラフにコピーする方法を指定しています。以下の 4 種類の値を指定できます。

  1. BGIMG_ COPY − イメージを変更することなくグラフにコピーします。イメージはグラフの左上隅に配置されます。
  2. BGIMG_CENTER − イメージを変更することなくグラフにコピーします。イメージはグラフの中央に配置されます。
  3. BGIMG_FILLFRAME − イメージを伸縮して、グラフの大きさに合わせます。
  4. BGIMG_FILLPLOT − イメージを伸縮して、グラフのプロット エリアの大きさに合わせます。


以下では、画像に基づいたパレットのみを取り扱います。この方法では True color の画像は取り扱えません。True Color の画像を使った場合には、効果が表示されません。

背景イメージを、透かしとして使用したい方もいるでしょう。透かしに利用するには、元々のイメージを取得して、そのコントラストや明るさを下げる必要があります。最終的に背景画像として使用する修正した画像を保存します。

JpGraph では、Graph::AdjBackgroundImage() メソッドを使うことで自動的に透かしを作成できます。このメソッドは、画像の彩度と明るさ、コントラストを調節するものです。

$graph->AdjBackgroundImage(...)

グラフに侵入しすぎるイメージを回避する "ウォターカラー" 効果の遂行。



図 93:透かしとして背景イメージを使用する例 [ソース]

注意: 背景イメージは 1998年のトライアンフ タイガーです。このバイクは900 ccの公道以外を走るためのバイクです。


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