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7.4 散布プロット

散布プロットは非常に簡単に作成できます。X 座標と Y 座標で指定された点をプロットします。ライン プロットと同様、イメージ上には各ポイントが描画されます。また、それぞれのポイントを線分で結ぶこともできます。

注意: X、Y プロットとして利用できるのは散布プロットだけですが、バー プロットとライン プロットでも X、Y 座標を使用して位置を決定できます。

通常の使用では X 座標を指定しますが、X スケールにテキスト スケールを使用することもできます。これは最後に説明する、インパルス形式の散布プロットを使用する際に便利です。

散布プロットは jpgraph_scatter.php をインクルードして、ScatterPlot() のインスタンスを作成することで作成できます。また、マーカーを指定するには mark 変数を使用します。デフォルトでは、小さな円が使用されます。

散布プロットを作成するには、インスタンスを生成する必要があります。

デフォルトの値を使用する、簡単な例を下に表示します。



図 61:簡単な散布プロット [ソース]

マーカーのサイズやカラーを設定することで、異なった効果を得られます。



図 62:マーカーを独自に設定した散布プロット [ソース]

また、インパルス形式の散布プロットを作成できます。これは、通常の散布プロットとは異なり、Y = 0 のベース ラインからラインが引かれます。散布プロットをインパルス形式に変更する場合は、SetImpuls() メソッドを使用します。

インパルス形式のプロットは、デジタル信号処理の際、信号を描画する時に使用されます。以下に、簡単なインパルス形式のプロットを紹介します。



図 63:簡単なインパルス形式のプロット [ソース]

次に、インパルス形式のプロットのカラーや線幅を設定する方法を紹介します。



図 64:カスタマイズしたインパルス形式のプロット [ソース]

注意:インパルス形式のプロットでマークを使用しない場合、マークの形式として -1 を指定することで、インパルスのラインだけが描画されます。この方法でのみ、インパルス線を描くことができます。

最後に、より高度なインパルス プロットを掲載します。このグラフでは、Y 軸のラベルの書式を指定し、軸の位置も調節しています。



図 65:このインパルス プロットでは、X 軸を下部に配置し、Y 軸の書式を変更しています [ソース]



図 66:このインパルス プロットでは、ドット ライン形式のライン プロットも追加しています [ソース]


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