目次 前へ 次へ

3.1 バーコードの仕組み

一次元バーコードはサポートされている文字が変換されて、幅の異なる棒線の組合せから成るバーコードとして表示されるように作成されます。バーコードの最初 と最後をスキャナが識別するために特別な「ガード」パターンが使われ、どのタイプのバーコード(シンボロジー)かも同時に識別されます。

下の図は「Code25」シンボロジーを使用したバーコードを拡大・修正表示したもので、数時の「123」を暗号化しています。最初と最後のガード・パターンを色づけして、3桁の数字がどのように暗号化されたかが解るようにしてみました。


図3.1 一次元バーコードの仕組み(Code25の例)

こでは理解しやすいようにCode25のバーコードを使っています。各文字はスペースで区切られた5本の黒い棒でできています。2本の太い棒と3本の細い棒、即ち2種類の棒5本の並び方ということで25と呼ばれます。一番細い棒の幅はモジュール幅とも呼ばれます。他のコードはもっと複雑なパターンで高密度、即ち同じ幅により多くの文字が暗号化されていますが、原則は同じです。

典型的なスキャナは光を送って反射させ、バーコードを左から右へ読み取ります。白黒の領域の相対的なサイズを計測し、暗号化された文字を変換し直します。

人が読んで理解できる文字列は、バーコードの下、厳密にはバーコードには含まれない場所に表示されます。これはバーコードの内容を人が理解できるように付けられているだけです。

バーコードによっては一番後ろにチェック・ディジットを含んでいます。チェック・ディジットは変換されたデータが正しく読み込まれているかを検証するために使われます。


目次 前へ 次へ